レンズ構成 | 3群4枚 |
絞り | f3.5~18 |
フィルター径 | 19mm 36mmかぶせ |
フード | FISON← FIKUS← |
マウント | Lマウント |
- 専門店にて整備、調整済のレンズを使用しています。
- 掲載の操作方法はあくまで参考です。詳しい操作方法や注意点ついては、必ず購入した店に確認して下さい。
雑記
レンズ構成
3群4枚のテッサー型ですが、絞りの位置をテッサーより前に配置することで柔らかい描写になっています。
エルマーの以前のElmaxは3群5枚でしたが(テッサーの特許回避との噂もあります)、張り合わせ技術が進歩したことにより3群4枚でより安定した性能のレンズを実現することができたようです(テッサーの特許期限切れ)。基になっていると言われているテッサーの登場前とその後とではレンズの性能が大きく変わったとされますが、エルマーでもそれが実感できるのではないかと思います。
他のエルマーについて
エルマーは年代等でいくつかに分けられています。大まかにニッケルエルマー、クロムエルマー、赤エルマー、2.8エルマーに分けられると思います。より細かい分類も存在しているようですが気になる方は調べてみて下さい。
描写
この描写が好きな人にとっては他に代替できるレンズがないのではないでしょうか。
歴代エルマーのなかでも特に諧調が豊富だと思いますが、反面開放近辺では収差のためか緩い描写になりがです。
ただ、設計やガラスがいいのか光を極端に入れても像全体が崩れるようなことはないです。
小さいフィルムで撮影したものを、大きく引き伸ばすことを考えてカメラを作りを始めたメーカーの最初のレンズだけあってある程度大きく伸ばしても線が破綻することがありません(全紙くらいまでは大丈夫かと思います)。
いい加減な整備品について
絞り羽の形状から絞りに適当な油剤を注油してレンズ内で揮発し、曇りを発生させている個体が多くあるようです。
また、中のレンズを見分けるために開けている個体が多くあるようです。一度開けてしまうと専門の機械と知識なしでは調整が出来ません。フィルムカメラ全盛の時は、その辺の店で手に入るエルマーより、ロシア製のゾルキーなんかの方が性能がいいじゃないかと思ったことがありますが、単に整備不良なだけだったようです。いい個体は有名店が買い占めており高価で手がでないレンズでした。今でも下記のような老舗で購入した方が性能は出るかと思います。
その他
エルマーがあれば十分と言っている人がいるのも頷けます。
ツァイスのレンズの基準がテッサーであるように、ライカの基準はエルマーです。ライカを使用するのならばエルマーは持っておきたいレンズです。ズミクロンもライカを代表するレンズですが、エルマーの方が、ズミクロンよりも気を遣わずに使用することができるかと思います。
ニッケルエルマーはある程度絞って撮影した方がいいと思います。今のレンズだと開放から絞っていきますが、逆に絞った状態から開けて行く方向で調整した方がいいかと思います。
エルマーのようなレンズは分解されていることが多く、駄目になっているレンズも多いので、昔から定評のある老舗のOSカメラサービスや銀座カツミ堂写真機店などで購入した方が安全だと思います。
作例
参考
- 『ライカレンズ完全ブック』株式会社グリーンアロー出版社.p34
参考価格
フィルター等
フィルター
本来は内径36mm カブセ式フィルターを使います。ねじ込み式19mmフィルターも使えます。
モノクロ用 Y2<YA3<R1の順位効果が強いです。通常はY2しか使いません。
フード
絞り調整関係
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キャップ
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