大判カメラを使用するような人でないまず目にすることがないサイズのフィルムです。写真のカビネ(4.75×6.5)が4×5より少し大きい程度なのでサイズはおおよそ分かるかと思います。
サイズ的には3¼×4¼(スピグラ)、4×5、5×7、8×10、~20×24くらいまであります。通常は機材の関係上8×10が限界です。8×10になると4×5よりレンズの値段が一気に跳ね上がります。
以前はクイックロードシステムなど簡易に撮影できるものがあったのですが、2012年で廃止されているので自分でフィルムホルダーに装填する必要があります。
シートフィルムを使用するカメラとして、ビューカメラ(主にスタジオで使用)であればジナー、フィールドカメラ(主に風景写真で使用)であればリンホフが有名です。レンズはシュナイダーやニコンなど有名メーカーを含めて多くのメーカーが製造していました。手に入り易く、性能と値段のバランスがいいのはフジだと思います。
ビューカメラでの撮影だと三脚はgitzoの5型クラスが必要です。カーボンは弾性が影響するようなのでアルミ製を使用することが多いです。
ビューカメラ本体に大型三脚、フィルムを装填したフィルホルダーとそれを複数いれるための頑丈なケース、大判用のレンズにレリーズや冠布、露出計、ピントグラスなど一式を持って歩くのはとてもしんどいです。
モノクロ
コダックは高過ぎて使用するのは無理かと思います。イルフォードはまだ手がでる値段なので、デルタ100を購入して使用することが多いです。イルフォードたまにシートフィルムの受注会をやっているので未だに需要はありそうです。頑張って生産し続けて欲しいです。
コダック
T-MAX100(T粒子)
T-MAX400( T粒子 )
TRI-X320(旧乳化剤タイプ )
イルフォード
delta100( T粒子 )
FP4 PLUS (ISO125,旧乳化剤)
HP5 PLUS (ISO400,旧乳化剤)
その他
カラー
コダック
PROFESSIONAL EKTAR 100
PROFESSIONAL PORTRA
4×5
8×10
リバーサル
富士フィルム
リバーサルのダイレクトプリント用印画紙が廃止されたためダイレクトプリントが出来なくなりました。2020年4月には現像料も値上げされ、アメリカではベルビア100が有害物質規制法のため廃止となるようです。日本でも廃止になるかもしれません。