防湿庫
方式 | メリット | デメリット | メーカー |
乾燥剤(ゼオライト)方式 | ・半永久的 ・採用メーカーはほぼ日本製 ・電気代が安い | ・価格が高い | ・東洋リビング ・トーリハン ・ HAKUBA |
ペルチェ方式 | ・価格が安い | ・耐用年数が2~5年 ・電気代が高い ・メーカーが豊富 | ・IDEX ・Re:CLEAN ・サンワダイレクト など |
- 防湿庫があっても、部屋が多湿になる知人宅ではレンズにカビが生えることがあるようなので、完璧に防いでくれるわけではないようです。防湿庫を3台使用していますが、あった方がカビの発生がし辛く、埃も防げるため安心だと思っています。用心のためカビ防止剤も併用しています。
- カビは根まで除去できていないと復活します。汚染されたレンズを入れると他の機材にも広がる危険があるためレンズやカメラを中古で購入する際は、購入店でカビ対策をしているものを購入しています。また、対策が不明なものを購入した場合は処理してもらっています。
- 埃はブロワーで飛ばし、レンズキャップやフィルター類は外して、空気の流れが滞らないようにしています。たまにレンズのヘリコイドを動かして、中の空気を動かすようにしています。
- 機材を頻繁に使用するなら防湿庫の扉を開け閉めするなら問題ないでしょうが、閉めたままだと空気が滞留して良くないようです。冬場はあけたままにしている人もいるようです。
- 基本的に防湿庫に入れる時は、キャップやフィルターは外しておいた方がいいと言われています。
乾燥剤(ゼオライト)方式
一台だけなら東洋リビングか、トーリハンを選択した方がいいと思います。また、光触媒は付いていた方がカビが抑制されるようなので多少安心です。庫内照明はあると便利です。昔は東芝や日立なども作っていたのですが、今残ったのがこの2社なので信頼できるかと思います。
使用している感想として、東洋リビングの方が引き出し式のため取り出しやすいですが、レンズの重量によっては引き出した時にひっくり返す危険があります。トーリハンとハクバは引き出しではないので、取り出し辛いことがありますが、プラスチックではないので重量や劣化の心配をそこまでしないでいいように思います。
3社の中では、ハクバは取り付けのモルトが甘かったり、付いてるユニットの作りが簡素に感じます。また、湿度調整の幅が大きいように思います。カメラのように余り下げたくない場合でも作動すると40%を切ることがありますが、それでも3社の中で圧倒的に安く、箱の作りは頑丈で埃が入るようなことはなく、作動はするので、何もなしに保管するよりはいいかと思います。
ハクバはアマゾンでのセールが最も安くなるようなので、セールの時の値段を比較して購入しました。ただ、セールによっても差があるようで、大きなセール後の休日のセールの方が下がったり、セット販売を購入した方が安かったこともあるようです。考えすぎると、いつまでも購入できないかもしれません。
ペルチェ方式
値段は安価です。寿命があるのが気になるのと、ユニット交換ができるか不明であるため、付けたままにしておきたい派なのでトーリハンなどのメーカーを購入しています。写真を続けるか分からない場合は検討してもいいかもしれません。
カビ防止剤、乾燥剤
防湿庫は、湿度を保つだけで、基本カビを殺す機能はないので、カビ防止剤を併用しています。
また、知り合いから便利だと紹介されたベルオアシスですが、ジャパネットの紹介によれば80年間は除湿効果があるようなのと、再生が干すだけで可能なようなので、使い捨ての除湿剤よりいいかと思って使用しています。調べた時にセットで一番お得だったのはジャパネットたかたでした。
地震に関して
考えられる対策を列挙してみました。飛び出しの心配があるので防湿庫のカギは閉めておいた方がいいかと思います。頑丈さに限って言えば、一番安心なのはペリカンケースのように思います。
上記のようなウレタンシートくり抜いてレンズを埋め込む。ライカのレンズとかであれば埋め込んでも良いかと思います。一眼レフのレンズサイズだと下記のインナーボックスを利用した方がいいかもしれません。また、ウレタンはある程度の年数で加水分解するので適宜交換が必要かと思われます。
防湿庫内でレンズ同士が干渉するのを防ぐのに上記のようなインナーケースに入れて保管。
サイズの可変が必要ならエツミのものを使用し、それ以外だと上ぶたや引き出す取ってがありサイズが豊富なのでハクバのインナーボックスを使用しています。
(参考)
エツミ(フレキシブル)
- S内寸W240×H100×D80-130
- M内寸W250×H190×D80-130
- L内寸W330×H220×D100-170
ハクバ
- 200内寸W200×H120×D95
- 300内寸W220×H160×D115
- 400内寸W250×H195×D130
- 500内寸W350×H235×D140
ハードケース
ペリカンケース
カメラ用のハードケースだとゼロハリバートンかペリカンで検討することが多いです。高級さでいえばゼロハリバートンになるかと思います。
高耐久であり、防塵、防水のペリカンケースに入れて保管する場合でも、ゴアテックスなので湿気は通すので、乾燥剤と防カビ剤は入れておいた方が無難だと思います。また、ウレタンは加水分解するのである程度で交換が必要かと思います。
ペリカンに関しては、ラッチ部分など経年によって壊れる部品は、アメリカであればアマゾン等で買えるようですが、日本だと難しいようです。部品の交換は原則正規代理店でないと困難なようなので、対応できそうな店舗で購入した方がいいかと思います。
プロテックス
修理のことを考慮するとプロテックスも候補に挙がるかと思います。
アルミケース
アルミケースに必要機材を入れて重量を測ってそのまま保管し、撮影時にはそのまま輸送する方式を取る人はプロ、ハイアマチュアに多くいます。昔あるハイアマチュアの人が始めて合理的な方法だったので、他のアマチュアやプロが真似して広まったようです。
車で移動する場合でも、必要そうな機材を取り敢えず入れて置き、現地でロケハンして、縦に取り出せるので必要な機材だけバックに入れて撮影に行くスタイルを取る人も多いです。
エツミでは乗らないようにサイトの掲載していますが、脚立がない時に自己責任で乗って撮影している人も多いです。
材質は昔はべニアだったようですが、今はMDFボードのようです。
保管する場合は乾燥剤とカビ防止剤は入れておいた方がいいかと思います。