引き伸ばし機

目次

引伸機の種類・特徴

集散光式・光量がおおきい
・適度なコントラスト
・ネガのほこりや傷が目立つ
モノクロはメリハリの利いた
シャープな画像が好まれたので
この方式が多い
散光式・ ネガのほこりや傷が目立たない
・光量が低い
・コントラストが低い
カラーに多い

引き伸ばし機

参考に分かる範囲で引き伸ばし機を並べてみました。

富士フィルムB690(6×9, 集散光,入門機)
F670MF(6×7, 集散光,入門機 )
FD690(6×9 , 集散光,プロ用)
A450(4×5, 集散光 ,高級機 )
藤本写真工業(ラッキー)メオプタ・スチューデント(35mm, 集散光 )
ラッキー90M(6×9 ,集散光)
V70(6×7,散光,カラー対応あり)
90M-S,90M-D クラシック(6×9 ,集散光)
QE-69 (6×9 散光 )
450M-Dクラシック (4×5, 高級機 )
QE45 color (4×5, 散光 ,高級機,カラー対応)
LPL3301D(35mm, 集散光 )
6600 (6×6, 散光 )
☆7700 (6×7, 散光,高級機 )
☆VC7700(6×7, 散光,多諧調紙対応)
☆C7700(6×7, 散光,カラー対応)
VC7700(6×7 ,多諧調紙用, 高級機 )
7452 (4×5,散光, 高級機 )
7453 (4×5,散光, 高級機 )
V7453 (4×5,散光, 高級機 )
☆7454 (4×5,散光, 高級機 )
☆V7454 (4×5,散光, 多諧調紙対応 )
☆C7454 (4×5,散光, カラー対応 )
ダーストMagico(35mm, 集散光 )
M670BW(6×7, 散光、集光 )
M805BW(6×9, 高級機)
M805BWエリート(6×9,自動焦点, 高級機 )
ラボレーター1200(プロ用)
ライカバロイⅠ、Ⅱ
フォコマートⅠa.c(35mm, 自動焦点 )
フォコマートⅡa,c (6×9, 自動焦点 )
フォコマートV35(35mm, 自動焦点 )
べセラー☆23CⅡ(6×9, 集散光 )
☆45MXT (4×5,8×10キットあり, 高級機 )
☆Beseler Cadet II Enlarger(35mm)
☆Beseler Printmaker 35(35mm,6×7キットあり)
☆Beseler Printmaker 67(6×7)
☆Beseler Printmaker 67VC(6×7)
☆23CIII-XL (6×9)
☆Beseler 45V-XL (4×5,8×10キットあり )
オメガオメガD5500
オメガD5V-XL
プロラボⅡ
ZONEⅥゾーンⅥ(5×7)
イルフォードMG50 (6×7, 集散光 )
MG100
MG5500

☆が現行機種です。新品が手に入ります。

 Beselerは海外通販(B&H等)で入手可能です。日本人基準からすると、工作精度が甘い等々あるようですが、4×5まで出力できる伸ばし機を作っており、実際に使用している人もある程度いるため使用には問題がないように思えます。
 ただ、現在は日本の代理店がないので、部品などの関係から修理が困る可能性があるのでおすすめできません。現状新品で購入するならLPL一択だと思います。購入する際に多諧調紙対応機種(VやVCCE)でないと、多諧調紙で号数を変更する場合に別途フィルターを用意する必要があり手間なので対応機種を購入した方がいいと思います。
 フィルム全盛期頃の憧れの引き伸ばし機と云えば、ライカのフォコマートでした。ライカで撮影したフィルムをフォコマートで引き伸ばすのが最高の道楽(仕事で使用している人もいるので適切ではないかもしれませんが)と言われていました。
 また、フォコマートで引き伸ばした写真は他と違うと言われており、当時は一目みただけで分かる人もいたようです。実用性の面では、一旦調整しておくとピント合わせの必要がなくなる自動焦点機能が付いているので、連続して焼くときは重宝されていました。
 フォコマートを現在入手しようとすると中古しかないと思いますが、アンチニュートンリングが欠けていることが多いようなので注意が必要です。付属品が揃っていないと、後で入手するのは困難なので、購入する際は必要な部品がそろっているか、確認した方が良さそうです(※今でも互換品があるようです)。
 なお、中判まで引き延ばせるのはフォコマートⅡcですが、これはとても巨大なので、一般家庭での導入は難しいと思います。高さが相当ある上に、重量が50~60kgはあるかと思います。導入に際して、コンクリートに鉄骨を入れて基礎を作った人も居ると聞いたことがありますので、一般家庭には難しいかと思います。(たとえ入ったとしても重量があり過ぎて平面性が取れない可能性があります。)
 なお、バロイやV35はコンデンサーレンズが異なったり、集光方式になるので、フォコマートとは違ったプリントに仕上がるようです。結局は、写真の出方は好みの問題なので、購入する前に比較した方がいいかと思います。
 V35が出た当初は、フォコマートⅠcから買い替えた人が多かったようですが、使ってみて、やっぱりⅠcの方が良かったと、買い戻す人もいたらしく一時期V35は中古市場で割と在庫がありました。購入前に確認することを薦めます。
 ダーストも優れた引き伸ばし機でしたが、日本では主にプロやラボが使用していました。点光源システムを用いた集光式を使用できたり、電子式の自動焦点機能が付いていたりしていて性能はとてもいいのですが、一般の人には不要か扱いきれない機能が多かったようです。フォコマートに比べて電子部品がある程度入っていたようで、壊れると部品が手に入らないことが多いようです。自動焦点機能が必要であれば機械式のフォコマートの方がいいのではないかと思います。
 私はLPLの入門機を使用していますが、特に問題はないです。入門機でも作りがしっかりしていれば問題ないかと思います。基本大きく伸ばせる機種ほど大きいです。 6×7では不便に感じることがあるので今から入手するのならば、できれば6×9まで伸ばせる機種がいいと思います(6×9のフォーマットを使用しないならその限りではありません)。また、中判まで伸ばす人は、設定変更が面倒などの理由から35mm用と2台並べて置くことが多いようです。35mmはフォコマートⅠcで、中判以上はLPLの2台体制とかにできれば伸ばし作業も捗る気がします。

  • 郵送会社が引伸機の輸送をメーカー直送以外は断るようになってきていると聞きます。オークションを利用する場合は直接引き取りが必要になるかもしれません。
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 20年くらい前で、7453が260,000円、V7453が400,000円くらいだったので、150,000~170,000円程度上がっていますが、販売台数が少ないので仕方かないかと思います。現行では販売してくれているだけでもありがたいのではないでしょうか。

CO-CO GIN-ICHI CAMERA SALONで銀一さんがフォコマート等を取り扱っています。 2021年3月31日閉店

引き伸ばしレンズ

 撮影したレンズと同じメーカーの引き伸ばしレンズを使用するのがいいとされていました。バライタの号数印画紙であればその違いは顕著に出たのですが、多諧調紙だとあまり差がでないのでフジの引き伸ばしレンズで統一する人も多いようです。
 通常は引き伸ばし機に付けたままにしますが、長期間使用しない場合は外して防湿庫などに別途保管した方がいいと思います。

  • 35mm:50mm
  • 中判(ブローニー):80~90mm
  • 4×5:135~150mm
EL-ニッコール40mm35mm
EL-ニッコール 50mm35mm
EL-ニッコール 63mm35mm
EL-ニッコール 75mm6×6
EL-ニッコール 80mm6×7
EL-ニッコール 105mm6×9
EL-ニッコール 135mm4×5
EL-ニッコール 150mm4×5
EL-ニッコール 180mm4×5
EL-ニッコール 210mm4×5
EBCフジノンEX50mm35mm
EBCフジノンEX 75mm6×6
EBCフジノンEX 90mm6×6
EBCフジノンEX 105mm6×9
EBCフジノンEX 135mm4×5
ELMAR50mm35mm
FOCOTAR(FOCOTAR 、COMPANONのOEM?、 FOCOTAR-2)50mm35mm
FOCOTAR 9.5cm6×9

 

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