レンズ構成 | 4群9枚 |
絞り | f4~22 |
フィルター径 | 39㎜ |
フード | IWKOO← |
マウント | Lマウント (L/Mマウントのリング欠品) |
- 専門店にて整備、調整済のレンズを使用しています。
- 掲載の操作方法はあくまで参考です。詳しい操作方法や注意点ついては、必ず購入した店に確認して下さい。
雑記
レンズ構成に関して
4群9枚の対称型です。構成はビオゴンに似ていますが、特許を回避するために多少違いがあるようです。
購入に関して
21mm広角レンズで歪みがほとんどないものを購入しようとすると候補に挙がるのは、①ツァイスのビオゴン21mmF4.5、②ライカのスーパーアンギュロン21mmF4(3.4)、③ニコンのニッコール-o2.1cmF4が主に候補に挙がるかと思います。
ライカでの使用を考えていたので、スーパーアンギュロンの21mmF4を購入しました。明るさ的には後のF3.4の方が明るいのですが、明るくするためにレンズを1枚抜いたことで光学補正が多少落ちていると聞いたことがあるので、F4の方を購入しました。(F3.5の方は新種レンズ採用で明るくなったとの記載もあるので、明るさが必要であれば新型を購入してもいいかもしれません。)
撮影に関して
この画角だとレンズの被写界深度は相当深いので、目測で撮影することが多いです。
例えばf5.6であれば1~∞の範囲でピントが合うように設定できるので、それに合わせておいて、あとは目測1mで撮影します。
歪まないので被写体をあまり気にしなくていいし、上記のようにピントをファインダーで合わせなくても撮影できるのでスナップを撮る人には使い易いレンズだと思います。
室内全体を撮影する際にもよく使われたようです。
周辺減光するとの記載が多いですが、今まであまり気にしたことがありません。減光が気になるようであれば、引き伸ばすときに覆うか、焼きこんでやればいいかと思います。または、トリミング前提で撮影してもいいかと思います。
どうしても撮影時に何とかしたいのならば、広角用の中心だけNDが掛かっているようなフィルターがあったはずなので探してみるといいかもしれません。
露出計の干渉に関して
対称型のレンズ構成でフィルム室に向かって大きくせり出しているため、ライカCLはのように上からシャッター幕の前に露出計が下りてくるカメラは干渉して使用することができません。f3.4の後のモデルだと使用できるものもあるようです。
無理やりにでも使用できるようにするとなると、カメラ側の露出計を当たらないように改造する必要があります。私の所持しているCLは使用できるようにするために、露出計を外しています。
付属品に関して
フードとファインダー(L/Mであればリングも)のセットで購入できればいいのですが、バラバラに売られていることが多いです。私もレンズ単体で購入しました。元はおそらくL/Mモデルだったようですが、リングは外されてありませんでした。
困るのは、フードが通常の汎用フードを使用すると広角のためケラレが発生します。広角用の浅めのフードを使用するか、ゴムフード改造して対応する必要があります。純正フードが手に入らないようなら、ユーエヌから復刻版が出たようなのでそちらを購入してもいいかもしれません。
整備に関して
プロが仕事に使用していたことが多く、使い込んであるため調整が必要な個体が多いようです。よく個体差があると言われますがそうではなく、単に整備不良のようなので、購入する際は測定や調整がきちんとされているかを確認して購入した方がよさそうです。
また、前玉が傷つき易く、ブロワーで飛ばせない汚れが付着したら専門店で清掃してもらっています。汚れ等を出来るだけ防ぐためにはフィルターを装着した方がいいと思います。
作例
参考
- 『ライカレンズ完全ブック』株式会社グリーンアロー出版社.p18~19
参考価格
アクセサリー・消耗品等
フィルター
マルミのフィルターを使用していますが、特にフードが付かないことはなかったです。
アンギュロン用のサイズが見つからないので参考に載せておきますが、センターNDという下記のようなフィルターがあるので、必要なら探してみるといいかもしれません。大判用はみたことあるのですが、そもそもライカ用があるのか不明です。
フード
純正フードは刻印にバリエーションがあるようです。
ファインダー
キャップ
ライカ Leica レンズ・キャップ E39 Leica(ライカ) 14038 価格:3,300円 |