レンズ構成 | 5群6枚 |
絞り | f2~16 |
フィルター径 | 前期47mmかぶせ 後期49mm外ネジ |
フード | 前期47mmかぶせ 後期49mm外ネジ |
マウント | プロミネントマウント |
- 専門店にて整備、調整済のレンズを使用しています。
- 掲載の操作方法はあくまで参考です。詳しい操作方法や注意点ついては、必ず購入した店に確認して下さい。
雑記
レンズ構成
変形ガウスタイプと言われるレンズ構成です。ウルトロンはノクトンとは異なり多くのカメラに採用されています。構成は変わらないのですが、年代やカメラによってガラスやコーティングが異なるため写りには結構差が出るようです。実際、ビッテッサに付いているウルトロンとプロミネント用の本レンズとでは描写に違いがあるように感じます。
描写
ドイツメーカーで同じf2の明るさのレンズだと、ライカのズミクロンやツァイスのゾナーなどが挙がるかと思います。
解像力は幾分ズミクロンやゾナーの方に分があるように感じますが、独特の諧調や立体感、コントラストの強さなどは決して負けてはいないと思います。ぼけのなだらかさや諧調に連続性があり、ライカやツァイスのレンズとは明らかに異なった描写をします。このレンズの描写が好きな人には癖になる写りだと思います。
その他
コダックのレチナ等に付いているクセノンf2を発展させたレンズのようです。クセノンのf2は元々評判がいいレンズなので、その発展形なら写りが期待できるかと思います。
このプロミネント用は50,000本ほど製造されたようです。レンズは割と中古で見かけるので数が残っているのかもしれませんが、それを使用するボディの方が特殊な構造で問題をかかえることが多く、まともな状態のものはあまり残っていないように思います。レンズよりまともなボディを探す方が大変かもしれません。
プロミネントボディは複雑すぎて修理自体拒否されるか、特定のところしか受け付けてくれないので購入しても後が大変だというのを頭に置いておいた方がいいかもしれません。
作例
参考
- 『クラシックカメラ専科No.17フォクトレンダーすべて』株式会社写真工業出版社,1991年4月
参考価格
フィルター等
フィルター
前期は47mm、後期は49mmのかぶせを使用します。フードとフィルターは前期と後期に互換性がないので、前期同士、後期同士の組み合わせで取り付ける必要があります。
フード
専用フードです。前期と後期で仕様が異なります。作りは後期の方がいいです。