レンズ構成 | 8群10枚 |
絞り | f2~22 |
フィルター径 | 46mm |
フード | 付属 |
マウント | Mマウント |
雑記
レンズ構成
ビオゴンやアンギュロンのような対称型のレンズ構成のようです。
描写
対称型に近いレンズ構成のため歪曲はほとんど感じられません。現代のレンズにしてはとても諧調が豊富なので、雲のある空なんかを撮ると空の色の移り変わりが良く写ります。マジックアワーのように空の色の移り変わりが激しい時間を撮影したら面白いかと思います。
その他
現行販売中の商品からは無くなっています。
ビンテージラインの方に同名レンズがありますが、非球面レンズに異常部分分散ガラスを2枚使用していて構成が異なるため、このレンズとは別物です。
コシナは決めている本数が売れると増産せずにそのまま消滅させるか、Ⅱを付けるなどして名前を変えて販売するのですが、たまに継続して販売されたとしても光学系が変更されていることもあるため、以前の写りを期待して購入する場合は注意が必要かと思います。
ウルトロンは元々はフォクトレンダーで明るさがf2のレンズに使用されている名称でした。オリジナルで28mm画角の画角はなかったので、コシナが光学系や描写傾向を似せて作成したレンズです。
オリジナルの描写に似ているようにはあまり感じません。ノクトンに比べてウルトロンは多くのカメラに採用されているため、使用したことのあるレンズ以外のウルトロンをモデルにしているのかもしれません。プロミネントマウントの50mmf2ウルトロンよりは、ビテッサに付いている方のウルトロンに近いように感じます。
28mmというと画角は、24mm(ツァイスは25mmが有名)や21mmより安価に手に入る画角のイメージがありますが、使用してみるとスナップやちょっとした記録に使い易い画角のように感じます。また、このレンズは全長が約51.2mmで取り回しがいいのも魅力的だと思います。軽いし、小さいし、値段も手ごろなので、スナップをよく撮影する人は使い易いかと思います。
作例
参考
- コシナの製品紹介のページ
- 『世界のライカレンズpart4』,株式会社写真工業出版社,2008年12月,70~71ページ