沈胴ズミクロン50mmf2

沈胴ズミクロン
summicon 50mm 1st collapsible
レンズ構成 6群7枚
絞り f2~16
フィルター径 39mm
フード ITDOO
IROOA ←
マウント Lマウント
写真のレンズの情報
  • 専門店にて整備、調整済のレンズを使用しています。
  • 掲載の操作方法はあくまで参考です。詳しい操作方法や注意点ついては、必ず購入した店に確認して下さい。
目次

雑記

レンズ構成

変形ガウスタイプと言われる対称形のレンズ構成です。前玉2枚を張り合わせず空気層を作った空気レンズを採用していることで有名です。

描写

 解像度と諧調のバランスがとてもいいと思います。
 沈胴で鏡胴が細いためか固定鏡胴に比べて光の入る量が制限されているので、初期の固定鏡胴前期のように光が暴れることが少ないです。要はフレアのコントロールがし易く、所持しているズミクロンの中では一番扱い易いのではないかと思います。描写を追い込むのならば固定鏡胴の方がいいでしょうが、気軽に使いたいのならば沈胴タイプを使用した方が安定した描写を望めるかと思います。

その他

 Lマウントのためバルナックライカにも付きますが、割とレンズ本体が重いのでⅢgくらいのサイズと重量じゃないとバランスが悪い気がします。変換リングを付けてM型ライカで使用することも多いです。
 所持している個体はヘリコイドに多少引っ掛かりがありますが、このまま使用しても問題ないと言われているのでそのまま使用しています。Lマウントのようにマウントのネジがむき出しの場合はゴミなどが付着し易いらしいので、それを考慮して整備する必要があるようです。スムーズに稼働するように整備するのは割と手間なようです。
 沈胴の初期にはトリウムを含んだ所謂トリウムズミクロンと呼ばれるものがあります。多くが黄変しており、レンズ自体が黄色味がかっています。結果黄色フィルターに近い効果を及ぼすようで普通の沈胴とは異なった写りをします。モノクロ撮影を主に撮影するのであれば、そちらのレンズの方がいいかもしれません。
 この年代のレンズは非常に傷つき易く、清掃に市販されている薬剤や機材を使うとバルサムやグリスが反応したり、レンズに傷が入った入りするので、ブロワーで飛ばせない汚れが付着したら専門店に清掃に持って行っています。出来るだけ汚れ等を防ぐためにはフィルターを使用した方が無難だと思います。

作例

参考

  • 『ライカレンズ完全ブック』株式会社グリーンアロー出版社.p40

参考価格

アクセサリー・消耗品等

フィルター

ねじ込み式のフィルターは純正のフードを取り付けようとすると干渉する場合があります。ユーエヌのフィルターは大丈夫でした。ただし、ねじ切りがないため今度はゴム製フードが使用できなくなるので注意が必要です。純正は高価です。

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そのほか

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