レンズ構成 | 3群7枚 |
絞り | f1.4~16 |
フィルター径 | 43mm |
フード | 不明 |
マウント | Sマウント |
- 専門店にて整備、調整済のレンズを使用しています。
- 掲載の操作方法はあくまで参考です。詳しい操作方法や注意点ついては、必ず購入した店に確認して下さい。
雑記
レンズ構成
基本はニッコールSC5cmF1.4(Sマウント)と同じです。ただ、後ろ玉のガラスの色が異なるようです。ただ、ニコンはトリウムなどを使用していても公表していないことが多いので、このレンズも何なのか不明です(少なくともトリウムではないでないようです)。また、コーティングも少なくとも1層目、最終層と異なるようです。
S.CではなくSのみの表記で黒のモデルはシリアルだと396523~417706までのようですが、この全てがそうなのか、一部のレンズがそうなのかは分かりません。なお、ニコンもライカと同様に修理の際にシリアルナンバーが刻印してある場所を新しい番号のと付け替えたりしていたようなので、シリアルナンバーはあてにならないことが多いようです。
描写
所持しているS.Cと比較すると若干柔らかい描写になる傾向があるようです。解像感も若干上な気がします。
レンズの修理あとなどに関して
後ろからみるとレンズの淵が金色に輝いて見えるのですが、当時は金入りのバルサムを使用してようでその色が滲んでいるみたいです。また、後ろ玉の端にレンズ欠けを補修した跡があるのですが、ガラスを落として補修したようです。写りには影響がない箇所なのと、交換するガラスがすでになかったのでそのような補修をしたようです。
その他
当初はニッコールSC5cmF1.5やオリンピックモデルを探していたのですが、何故か(本当かどうか分かりませんが)元々はS3M(数が200台ないらしく数百万とかで取引されています)に付属していたらしいこのレンズを購入していました。
レンズは一般的なSシリーズについているモデルと変わらないと思われていたので残っていたようです。
通常のレンズと何か違う気がしたのと、試しに試写してみて手元にあったS.Cの試写と比べると違っていたとのことです。調べてみたらガラスとコーティングが違っているようだとのことでした。
S3Mに付属されていたのだとすると最後の方の個体になるかと思います。黒鏡胴モデルのすべてがそうなのか、一部だけそうなのか調べてみましたがどこにも載っていないので詳細は不明です。
作例
参考
- 『クラシックカメラmini book 使うニッコールレンズ』.株式会社双葉社.2002年11月.11p
- 『世界のライカレンズ part2』,株式会社写真工業出版社,2002年5月,74~75ページ
- http://www.photosynthesis.co.nz/nikon/serialno.html(シリアルナンバー一覧)