レンズ構成 | 4群6枚 |
絞り | f2.8~22 |
フィルター径 | 40.5mm |
フード | 不明 |
マウント | Cマウント |
- 専門店にて整備、調整済のレンズを使用しています。
- 掲載の操作方法はあくまで参考です。詳しい操作方法や注意点ついては、必ず購入した店に確認して下さい。
雑記
レンズ構成
4群6枚のゾナー型ビオゴン。ツァイスの35mmf2.8ビオゴンは戦前は4群6枚のゾナー型の変形、戦後は21mmf4.5のビオゴンと同様のビオゴン型に変更になっています。このジュピター12は戦前ビオゴンと同様の設計のようです。
35mmf2.8のビオゴンは戦前の方が描写がいいと言われますが、コンタックスⅡaなどでは使用できないため、戦前ビオゴンを使うためだけに故障の多いコンタックスⅠを使用している人が結構います。
描写
ツァイスのレンズのコピーのため、本家のビオゴンと同様に歪みが少ない広角レンズです。極端なパースがつくようなこともなく、解像力も良いので、通常使用する場面では不満がでることはないと思います。
元々のビオゴンは描写が安定しており扱い易いレンズのため、一定の品質が安定して必要ならば(仕事で使用するとか)、ライツの8枚玉ズミクロンよりビオゴンを選択することが多いと思います。試行錯誤して作品作りをするとかでない限りは、この年代の35mmではビオゴンが最も使い易いと思います。このビオゴンコピーのジュピター12もそれと同様に使い易いレンズです。
ビオゴン系は、設計の素晴らしいので、現在のレンズのように過剰光量などもある程度レンズ側で抑えてしまうので、一部を破綻させて作品作りをなどには向かないように感じます。ある程度無茶をしてもそれなりの描写で仕上がってくるので面白みには欠けるかもしれません。
なお、ジュピター12はコーピーといっても本家とは異なりコーティングがないので逆光下ではフレアが出やすいですし、ガラスの質も異なるので本家ほどの描写は望めませんが、このレンズの描写力で不足する人はそんなにいないように思います。
その他
旧ソ連製らしく元々から傷が入っているものや、きちんとマウントに固定できないものとかがあるので整備・調整されたものでないと使う気にはならないレンズです。