レンズ構成 | 5群7枚 |
絞り | f1.2~16 |
フィルター径 | 58mm |
フード | |
マウント | FDマウント |
- 専門店にて整備、調整済のレンズを使用しています。
- 掲載の操作方法はあくまで参考です。詳しい操作方法や注意点ついては、必ず購入した店に確認して下さい。
雑記
レンズ構成
5群7枚
描写
無印、s.c.(スペクトラ・コーティング)、s.s.c.(スーパー・スペクトラ・コーティング)、一部のレンズに研削非球面レンズを使用するなど幅広いラインナップを誇り、ニコンに追いつき追い越せでここまできて、FDレンズで完全に抜き去りにかかっていました。ニコンとは違った方向の描写に進化してきた集大成がFDとEFレンズだと思います。
s.s.c.は当時しては驚異的な発色とコントラストでした。おそらくツァイスのTコートを参考にして開発したのではないかと思います。逆にT*はs.s.c.を参考にして開発したような気がします。
ここから過剰描写競争のようになって行き、今のデジタルの描写に行きついています。コンタックスでもツァイスの描写が過剰だと感じていた人はヤシカのレンズを使用していたように、キャノンも無印も無印を用意していなので昔の方が選択肢があったように思います。
その他
デジタルの描写に慣れているとそう感じないと思いますが、当時はs.s.c.のは発色は驚異的でした。カラー専用で使用するならEFの方がいいかと思いますが、モノクロでも使用するならFDの方がバランスが取れていると思います。研削非球面は値段が高すぎるのとやり過ぎで余り売れなかったように思います。
キャノンのFDレンズが売れ過ぎたせいで、ニコンやミノルタなど他のメーカーもキャノンの描写に近づけていくことになります。キャノンはLマウントの時にニコンと袂を分けたことで、ニコンの描写とは異なるように進化してきましたが、逆にニコンはニューニッコールの辺りでキャノンに描写を近づけていくことで写りが硬いなど言われるようになり評価が下がって行きました。なので、カラーを多用するなど現在に近い描写の方を多用するのであればキャノンのFDやEFを選択した方がいいように思います。それまでのマウントを捨てて、大量の電子接点を配置したEFはAFの性能が当時としては圧倒的なので、高速なAFが必要ならEFを選んだ方が良いかと思います。