レンズ構成 | 10群12枚 |
絞り | f1.4~16 |
フィルター径 | 77mm |
フード | HB-51 |
マウント | Fマウント |
雑記
レンズ構成
逆望遠型(レトロフォーカス)のレンズ構成です。
ニコンの広角系は、NIKKOR-H Auto 2.8cm F3.5からNIKKOR-N Auto 24mm F2.8の系譜が有名のようですが、このレンズもその延長上にあるようです。f2.8の方は、当初から光学系は殆ど変わっていないようなのでそれだけ完成された光学系だったようです。f1.4まで大口径化するのにキャノンより10年以上かかっているようなので、ニコンはあまり明るいレンズは得意ではないようです。
描写
ニコンのf1.4の大口径単焦点レンズ群の中では最広角です。最短距離は0.25mまで接近できます。広角レンズですが最短距離が短いのと開放値がf1.4のため、極端に接近して開放近辺を使用することで大きくぼかすことができます。また、歪曲収差を限りなく少なくしてあるので、風景写真に使用してもあまり違和感を感じさせません。ただ、光の入れ方によっては内面反射(フレア)が出ることがあります。
その他
画角が広いので室内全体を撮影するような場合にも使い易く、知人の結婚式で撮影する時はよく使用しています。
最短距離が0.25mというのも接近すれば後ろをぼかせるので万能性があります。ただ広角レンズのためパースが思っていた以上に強調されてしまうことがあります。
気軽に買えるような値段のレンズではありませんし、ズームレンズの性能が向上しているため、敢えてこれを購入する人は限られるように思います。重量でも後にでたf2.8の方が軽いので、気軽に撮影するのならばf2.8の方がいいように思います。
買って損をしたと思うことはありませんが、正直値上がり前に一番高いレンズを買っておこうくらいの勢いで購入しました。自分の用途であればここまでの性能のレンズでなくてもよかったかなと思うことはあります。